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 BMM【Belhyud Mail Media】NV No.146

  2013.10.26発行
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フクシマ
Special Archives

3年間の福島第一原発災害復興支援活動の記録

今なお15万人が避難生活を余儀なくされている。
フクシマ問題を風化させないために、今こそ、国民の皆さんに伝えたい!

福島第一原発事故によって、福島県浜通りの太平洋岸から阿武隈山脈の間の広野町、楢葉町、富岡町、川内村、大熊町、双葉町、浪江町、南相馬市、飯館村にかけて、およそ縦60Km、横20Kmにおよぶ双葉、相馬地域が放射能に汚染され、現在なお、15万人以上の住民が避難生活を余儀なくされています。

18歳まで生まれ育った双葉町は原発5号機、6号機が位置し、全域が10Km圏内にあり、帰宅困難区域に指定されています。被災直後の2011年5月、町の有志の皆さんとともに、故郷を奪われた無念さ、生活の基盤を奪われた苦しみをともに分かちあい、国の原子力発電政策の責任を追及し、皆さんの自立と生活再建、町の復興と再生への道を探る「フクシマ原発災害復興支援プロジェクト」を立ち上げました。現在、プロジェクトは7000人の町民参加で策定した「復興まちづくり計画」について、再び町民の手による「実施計画」の作成を支援し、国民の理解をバックに、国の施策の進捗を厳しく管理していく「第4コーナー」に入ったとしています。

今回の地震、津波が1000年に一度の惨事であったことは事実です。これまでの日本の原発行政に大きな問題があったことも事実です。そして、いくら悔やんでも原発事故災害が発生してしまったことも事実です。しかし、この原発事故被災に立ち向かい、復興に向けてどのように取組んでいくかは、これからも続く戦いです。

事故の後始末や除染が難航している中、政府は「事故収束」を宣言し、「国民の生活を守る」ためとして「原発再稼働」にゴーサインを出しました。最近では、除染に金をかけるのは無駄、福島県浜通りの汚染地域は国が買上げ、放射能汚染廃棄物の捨て場にすればいいという声さえ聞かれます。

一方で、原発事故から2年半近く経って、被災者は生活基盤を奪われたまま、未来を失い、無念さと絶望感に苛まされ、疲弊していく毎日です。今最優先すべきことは、「明日の安心と希望」につながる被災者の生活再建、被災自治体の復興・再生への実際的な道筋を探ることです。被災者と被災自治体は、「もう帰還はできない、国が悪い、東京電力がけしからん、政治は頼りにならない」と弱音を吐くのではなく、国や東京電力を動かすために、みんなで足元を固め、団結し、叡智を結集し、行動していくことです。原発問題は、フクシマの被災者自らの手で決着をつけるという意気込みを持って、歴史上悔いの残らない取り組みを目ざし続けたいと思います。

昨年秋、北海道は十勝平野で息子さん二人とヤブタフアームを経営されている薮田秀三さんを訪ねました。然別湖に向かう途中、鹿追町に福原記念美術館があります。そこで、文化勲章受章者の北村西望の書「一隅を守って千里を照らす」と出あいました。原発事故で被災した故郷双葉町の復興再生に向けた支援活動が日本のエネルギー問題や国民生活の在り方の問題につながっていくという思いを強くしました。

福島第一原発事故以来3年目を迎えるにあたり、町の有志の皆さんはじめ、内外からたくさんの知己を得て、被災者の視野からともに幅広く情報を収集し、討議し、行動し、発信してきた活動の記録を一冊の本にまとめました。広く国民の皆さんにお伝いし、あらためて皆さんの応援をお願いしたいと思います。

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                    BMM【Belhyud Mail Media】 NV No.146
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                     【WEB】 http://www.belhyud.com/0.htm
                     【MAIL】 jin-inoue@belhyud.com
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                        【発 行】 ベルヒュ−ド研究会
                        【編 集】 井 上   仁  


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第一次計画
ここ4年間で取り組むとする復興基本施策の全体像


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