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 BMM【Belhyud Mail Media】NV No.132

  2013.6.24発行
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7000人の復興会議から
皆さんが覚悟している
自立と生活再建への5つの思いと3つの道筋

「7000人の復興会議」で寄せられた「町民の声」から、避難生活に苦しむ被災町民の皆さんの覚悟ともいうべき自立と生活再建に向けた「5つの思い」と「3つの道筋」を読み取ることができます。

5つの思い
「7000人の復興会議」で寄せられた「町民の声」は、復興町づくりに向けた「思い」で溢れています。仮設や借上げ住宅での避難生活はもう限界、だが、生活基盤を奪われ、先の見えない避難生活を余儀なくされています。何とか自立し、生活再建をと思うが、先立つものは金。しかし、東電も国も賠償を渋っていて、先行きの見えないすっきりしない避難生活が続いています。

こうした苦しみの中から発せられた「町民の声」から、次の「5つの思い」が伝わってきます。
@仮設での避難生活はもう限界!
A避難生活から抜け出すために先立つものは金を!
B「仮の町」を早くつくって、少しでももとの「コミュティ」を取り戻してほしい!
Cもとの町にどうしても帰りたい!
  町の低線量地域にも「仮の町」がつくれないか?
  つくって、復興の拠点にしてほしい。
D町は高線量で、何十年も戻れるところではない!
  「仮の町」もいらない。「住まい」を補償してもらって別な地で生活したい。

3つの道筋
原発被災から2年経っても、町民は生活基盤を奪われたまま、未来を失い、無念さと絶望に苦しみ、疲弊していく毎日。町民の「5つの思い」の全体からは、「避難生活への万全のケア」、「損害賠償の決着」という2つの問題を前提とした、町民の覚悟ともいうべき「自立と生活再建への3つの道筋」が浮かび上がってきます。
@「仮の町」をつくってもらって、少しでももとのコミュティを取り戻したい。
Aもとの町にどうしても帰りたい。
  町の低線量地域に「仮の町」をつくり、復旧・復興の拠点にしたい。
  諦めないで可能性を追求したい。
B町には戻れない。「仮の町」もいらない。
  町に決別し、別な地で人生をやり直したい

自立と生活再建への3つの道筋づくり
5つの基本課題
当面の町復興の舵取りは、被災町民を一本の道筋に無理にまとめるというよりは、「7000人復興会議」で寄せられた「町民の声」を踏まえた「自立と生活再建への3つの道筋」について、それぞれの可能性を具体的に追求し、町民の要望に応えていくことだと思います。

「3つの道筋」にどのようにアプローチしていくかについては、「7000人復興会議」での町民の声の中に沢山の具体的な意見や提案を見ることができます。これに広く内外の皆さんに検討して戴いたアプローチ策を加えて、被災町民の自立と生活再建に向けた3つの道筋づくりについて、次の通り「5つの基本課題」を整理しました。

@避難生活をする町民の万全の「ケア体制」を!
A被災者の権利としての「賠償問題」に決着を!
B町主導での「仮の町」づくりを!
  ・つくば仮の町づくり
  ・いわき仮の町づくり
C町の低線量地域にも「仮の町」をつくり、復旧・復興の拠点に!
  ・線量モニタリングシステムの整備
  ・目標線量基準のオーソライズ
  ・町主導の区域再編計画
  ・町主導の除染全体計画
D自分なりの思いの地で自立し、生活再建を図るために
  ・「住まい」の補償問題に決着を!
  ・自立支援融資制度を!

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    BMM【Belhyud Mail Media】 NV No.132
2013.6.24発行
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  【発 行】 ベルヒュ−ド研究会
【編 集】 井 上   仁  

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