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BMM【Belhyud Mail Media】NV No.108
2010.5.23発行
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中国ビジネスにおける
日本版6シグマ
9 「棚卸データの可視化」
のためのエクセル化のポイント
「棚卸集計表」の作成は、部品製造部門や製品組立部門が自らの手で現物の入出庫状況を可視化するとともに、「部品の材料コスト、製品の部品コスト」、「部門損益」、「部品・製品の生産計画」、「材料・部品の投入・発注・在庫計画」等の「管理データ」を自動的に作成し、かつ可視化するための月末、月初の定例準備作業である。
「棚卸集計表」はエクセル化することによって、これらの一連の準備作業を簡便化し、アウトプットを正確なモノにできる。しかし、棚卸アイテム数が膨大である場合、毎月の準備作業にできるだけ労力をとられないようにする工夫が不可欠である。
毎月の「棚卸集計表」を作成するための「エクセル化の作業ポイント」は、次の通りである。
部品製造部門
(1)基本材料棚卸集計表
@「基本材料」の一覧を作成する。一覧表上の順序は毎月同一にする。
動向がない月でも削除はしない。新規購入分は最後尾に追加する。
A「基本材料」の「購入価格」を入力し、変更があった場合は都度更新す
る。
B「基本材料」の先月末在庫量、1ケ月の入出庫量記録、月末在庫量を
入力する。
C入出庫記録による計算上の在庫量と実際の月末在庫量の差異を入
力する。
(2)仕掛部品棚卸集計表
@「部品・基本材料」の一覧を作成する。一覧表上の順序は毎月同一に
する。動向がない
月でも削除はしない。新規部品分は最後尾に追加する。
A部品別に、「基本材料」の最新の「標準投入単位量」を入力する。
B仕掛品別に、月末の「仕掛品棚卸数量」、「基本材料換算量」を入力
する。
(3)部品棚卸集計表
@「部品」の一覧を作成する。一覧表上の順序は毎月同一にする。動向
がない月でも削除はしない。新規部品分は最後尾に追加する。
A「部品」の1ヶ月間の「合格品、不合格品」の発生数量、歩留を入力
する。
B「部品」の販売単価を入力し、変更があった場合は都度更新する。
B「合格部品」の「先月末在庫量、1ケ月の入出庫量記録、月末在庫量」
を入力する。
C「入出庫記録」による計算上の在庫量と実際の月末在庫量の差異を
入力する。
製品組立部門
(1)部品棚卸集計表
@「部品」の一覧を作成する。一覧表上の順序は毎月同一にする。動向
がない月でも削除はしない。新規購入分は最後尾に追加する。
A「部品」の「購入価格」を入力し、変更があった場合は都度更新する。
B「部品」の先月末在庫量、1ケ月の入出庫量記録、月末在庫量を入力
する。
C入出庫記録による計算上の在庫量と実際の月末在庫量の差異を入
力する。
(2)仕掛製品棚卸集計表
@「仕掛製品・部品」の一覧を作成する。
A「仕掛製品」別に、「部品」の投入単位量、購入単価を入力する。
B仕掛品別に、月末の「仕掛品棚卸数量」、「部品換算量」を入力する。
(3)製品棚卸集計表
@「製品」の一覧を作成する。一覧表上の順序は毎月同一にする。動向
がない月でも削除はしない。新規部品分は最後尾に追加する。
A「製品」の1ヶ月間の「合格品、不合格品」の発生数量、歩留を入力
する。
B「部品」の販売単価を入力し、変更があった場合は都度更新する。
B「合格部品」の「先月末在庫量、1ケ月の入出庫量記録、月末在庫量」
を入力する。
C「入出庫記録」による計算上の在庫量と実際の月末在庫量の差異を
入力する。
不良・不動品棚卸集計表
@「不良・不動品」の一覧表を作成する。
A「不良・不動品」の発生時の「コスト単価」を入力する。
B「不良・不動品」の先月末在庫量、1ケ月の入出庫量記録、月末在庫
量を入力する。
次に準備する作業は、上記の「棚卸集計表」に「棚卸データ」を入力し、「部品の材料コスト、製品の部品コスト」、「部門損益」、「部品・製品の生産計画」、「材料・部品の投入・発注・在庫計画」等の「管理データ」を自動的に作成する「エクセル化」である。
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BMM【Belhyud Mail Media】
NV No.108
2010.5.23発行
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【WEB】 http://www.belhyud.com/0.htm
【MAIL】 jin-inoue@belhyud.com
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【発
行】 ベルヒュ−ド研究会
【編
集】 井 上 仁
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