質問・回答
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業務プロセスの革新
Work Out

質問・感想
「6シグマツールは商品開発にこそ有用な手法だと思う」
「VOC」と「CTQ」のバランスという概念が、大胆な改革をする際に有用なのだと気付きました。また、講義終了後のN部長からのコメントで、商品企画にこそこの手法が有用であるとの説明があったので、上記の疑問点についてより良く理解できました。後は、数あるユーザ要求(VOC)から、CTQで取捨選択する必要があるようなので、その実践ができるのかどうかがポイントであり、課題だと思います。

回答
■「CTQ」で「VOC」を取捨選択するという言い方は誤解を招く恐れがあります。「VOC」と「CTQ」をよく認識した上で、どこまで「VOC」にこたえなければならな いか、そのためには克服しなければならない「CTQ」を明確にした上で、「SSP」 を決定するというストーリーが大切です。 


W型問題解決フローは急がば」まわれか
W型の解決法の中で、「ていねいに」とか、「じっくり」というのがありますが、現実的に品質悪化を招いているのは、「分かってはいるが、忙しくて実行が伴わない」という事実があると思います。効率を叫ばれ、工数が減らされるという状況の中で、「急がば回れ」を実践できるのかどうかもポイントだと思いました。

組織風土改革の必要性について
6σは統計の話しと考えていたが、自分でも必要性を感じていた「組織風土の革新」であることに興味が持てた。もう少し、「チェックリスト」の結果分析をしていただきたいが、今回出席のPMクラスは「M5型」を目指していることがわかった。
問題なのは、トップがM5型でといいつつ、最後はM1で物事が進められていることではないかと感じた。トップに対しデータで、我々が目指していることを理解してもらう必要があると思う。
セミナーに参加して各人の意見から幅広く知識が得られ、また情報が共有でき、非常に有意義であった。経験の浅いPMも色んな意見が聞けるよい場になったと思われる。

■おっしゃるように、皆さんの商品開発業務にあっては、「困難な技術問題」がネックになっているというよりは、「経営トップ層や上司も含めて、関係メンバーのやる気やアイデアや情報が上手くかみ合っていない」ということが問題な場合の方が多いのではないかと思います。このような問題の解決手段の1つが、「組織全体で、W型問題解決フローに沿った『Critical Thinking』ができるかどうか」であり、「Work Out」の基本もここにあります。「M5型組織」とは、「Critical Thinking」 ができる組織ということもできます。

■「Critical Thinking」が可能な組織の3つの条件を紹介します。
 (1)経営トップ層が、ビジネスのあらゆる問題解決に当たって、Logicalに考 え、アプ
    ローチすることを最重要視していること。
 (2)組織全体が「Logical Thinking Process」を共有していること。(例:W型問
   題解決フロー)
 (3)各問題解決場面で、「いかに考え、いかにアプローチするか」という「Thinking
    Program」を共有していること。( 例:M5型問題解決技法)

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