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コーナー

業務プロセスの革新
Work Out

質問・感想
「日本版6シグマツールを使いこなすためには、粘り強い練習が必要」
■思想、考え方の概要はつかめました。でも、自分のものとして縦横無尽に使いこなすには、講習はもとより、何かで常に使っていく必要があると感じました。ついては、業務内で訓練を兼ねた課題をピックアップしたいと考えます。
TQCでは及びそうにない領域の改善手法として合理性を感じました。特に、設計構造問題の「課題定義」を試みられ、大変に素直で現場の人間にも分かり易い表現で課題を表現されていたことは、問題意識の共有ということだけでも有意義かと思います。
しかし、やはり現実問題を解決していこうとするには幾つもの手法や粘り強さが必要でしょうし、実績で証明しないことには広がらないでしょう。是非、モデルプロジェクトを成功させて頂きたい。
どんなツールも最初は真面目に丁寧なプロセスで望むが、慣れていくうちに前例を真似たり、あきらめて省略したり、形式だけを重んじる傾向があります。そこをどのように高い意識でもって継続させていくかが課題です。途中のフォローや最後の反省を必ずフィードバックする体制づくりも同時に行っていく必要があります。
とにかく、考え方や行動において、この癖をつけることからはじめることが第一歩と考えますので、是非気楽な気持ちで何度も練習していくつもりでいます。

回答
■日本版6シグマにおける「Working Out」のプロセスは、問題意識の共有化から実行計画の作成と実施までを「7つの問題解決場面」に分け、各場面をロジカルに思考しながら累積的にたどることによって、問題解決のレベルをアップさせていこうとするものです。また、それぞれの問題解決場面には、統計的手法やアナログ情報処理技法等をもとにした「Tinking Program」が用意されています。このようなトータルの問題解決的アプローチ方法を「Critical Thinking Approach」といいます。
このようなアプローチ方法を全体で共有化し、個々人の情報やアイデアをじっくりと丁寧に取り入れることによって、問題解決のための知恵(ナレッジ)を創出していくことができる組織集団をつくっていくことが、「日本版6シグマ」活動の基本になっています。

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