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質問・感想
「ものごとの本質をとらえる思考力に壁を感じた」
プロジェクトコンサルティングで、具体策のデータをもとに「SSP」や「S・SSP」をコンセプト化する時の先生の指摘はすごかった。個々の具体策データについて、「何のために、何をどうすることなのか」を深く本質的にとらえる議論を上手く誘導して戴きました。
自分は各データの意味を表面的にしかとらえられず、壁を感じた。今後自分たちで6シグマ活動を進める際には、このような壁に多々遭遇すると思う。その際に良い解を見付け出すには、ミクロ、マクロな視点から本質的に物事をとらえる思考力を身につけていくことが重要であると感じた。

回答
■日本版6シグマでの実際的な問題解決場面では、2つの視点からの情報処理技術としての思考力のレベルの高さが求められます。
第1は、皆さんの議論や発言、情報をデータ化(ラベル化)し、それぞれがどういうことを言わんとしているのか、その意味するところ、あるいは意味したいと思っているところを丁寧に探る姿勢と力が問われます。このことは、おっしゃるようにデータの意味するところをミクロ的に探るということかもしれませんが、日本版6シグマでは、「個々のデータを意味するところを弁別する」という言い方をします。
第2は、そうしたいくつかのデータ全体でどういうことが言えるか、つまり個々のデータに共通した本質的な意味を引き出し、ステートメント化する力が問われます。このことはマクロ的に捉えると言うことであるかもしれませんが、日本版6シグマでは「個々のデータに共通した意味を同定する」という言い方をします。
プロジェクトチームとして、組織的な問題解決力を高めて行く上で、現状の問題や課題をメンバーが認識をシャープに共有化していることが大事です。問題解決は結局は「行動」で決まりますが、日本版6シグマでは行動の確かさは、先ず「言葉」でどれだけ厳密に表現できるかで決まると考えています。

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