質問、感想
「トヨタの組織モデルは何型か」
■講師と目が合う席に着いてしまい、気を抜かずに聞いてしまいました。Ｍ０型組織とＭ１型組織は理解しましたが、現在の米国にＭ５型組織の企業が存在するのか、有名なトヨタはどの型かと素朴な疑問が今あります。
６シグマ活動の必要性、Ｍ５型組織づくりの必要性は理解することができましたが、まだ、一回目であったので手法が良くわからず、なぜこの手法を用いれば、問題解決がうまく行くのかが、二つの事例発表からも、良く理解できなかった。

回答
■「Ｍ０型組織」、「Ｍ１型組織」の否定、つまり「Ｐｅｏｐｌｅ　Ｏｕｔ」は組織の文化的な価値観の転換をめざすものです。この意味で時間はかかります。あるいは経営トップの腕力が必要です。実際的には、「Ｐｅｏｐｌｅ　Ｏｕｔ」は、「Ｗ型問題解決フロー」に沿った「Ｗｏｒｋ　Ｏｕｔ」の活動と同時並行的に進んでいくと考えています。
トヨタは「トヨタ」は日本型経営の最後の砦と言われています。確かに、不況が続く中、連結決算１兆円を達成し、勝ち組の座を確固たるものにしています。この時代に流されないトヨタの強さの秘密を解剖できれば、日本企業復活の糸口もつかめると思います。ここであえて誤解を恐れずに言えば、トヨタの強さの源泉は、「人を財産としてとらえ、能力を最大限高め、引き出すという経営理念」および「お客様第一主義、高い品質、合理的生産方式を追求するＭ５型組織ともいうべき問題解決型組織づくり」の中にあると思います。