質問・回答
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日本版6シグマ概論

質問・感想
「6シグマというネーミングのイメージと内容が合わずとまどったが」
■日本版とはいえ、「シックスシグマ」というネーミングと内容のイメージがなかなか合わず、最初のうちはとまどいましたが、5回の研修に参加したことにより、その内容、ツール、考え方を理解でき、受講して良かったと思いました。
特に、とかく顧客の声「VOC」を最優先にして開発を進めがちな社風に対して、従来から個人的に疑問をいただいていましたところに、「CTQ」という概念で、仕様のバランスを保とうとする考えを学ぶことができ、これからは、冷静に仕様検討ができそうです。
また、ツールとしては、それ程、複雑ではないながらも、思考レベルと経験レベルを明確に分けるという特徴をもたせて、論理的なストーリーを展開できるところが良いと思います。そして、「ツールを使えば必ず答えは見つかる」という考えではなく、ツールは、あくまでも思考過程を助けるのが目的であって、「あいまいとした状況の中で、最適解を見出し、あるいは自ら決定していく」という「Semi-Exact Science」の情報処理という考え方を、社会情勢を踏まえて推進するということに共感を覚えました。

回答
■最初皆さんの多くは、「日本版6シグマ的アプローチをすれば、誰でも正しい答えが出せる」と期待したり、「そうでなければ、日本版6シグマもやっぱりあてにできない」と考えたりしたと思います。
そこで、これまでの研修やプロジェクへの取り組みで、大分しつこく皆さんと確認したことは、「W型問題解決フロー」において、それぞれのラウンドにおいて、「どの程度の厳密さと確かさを持ってよしとするか」、「いつまでに、どの程度の成果を実現しなければならないのか」は、皆さんが主体的に自ら決定すべき事だということです。

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