質問・回答
コーナー

日本版6シグマ概論

質問・感想
「日本版6シグマでは、「Poor Idea」からの大胆な飛躍が可能か」
日本版シックスシグマは「COPQのゼロ化」をめざすというが、結局は「Poor Qualityの改善」、すなわち「現状のマイナスを少しでも小さくする改善活動」という感じがする。それに対して、「コスト1/2化」や、「TATの大幅短縮」などは、大胆な改革が不可欠で、「Poor Quality」の改善というよりも、「Poor Idea」な状態からの飛躍が必要になると思う。
このように考えた場合で、この「日本版6シグマ」のストーリ−は成り立つのでしょうか?特に、このようなケースでは、現状データの採取の方法が難しいかと思います。

回答
■「COPQ」を拡大解釈して、例えば「A」という機種の開発で、戦略的、戦術的課題設定に誤りがあった場合、つまり開発目標としての性能やコスト面で競合他社に負けたり、あるいは開発期間が計画以上に長くかかったりしたというような理由で失ってしまった直接的ロスや機会損失総額を、ここでは「COPQ」ということにします。
この場合は、「開発業務の品質」の問題が問われるわけです。つまり、6シグマにおける「品質」という概念には、「製品」や「サービス」のみならず「市場ニーズの把握力や技術力や業務マネジメント力」の品質も広く包含されます。従って、おっしゃるように、このような場合の「品質課題」を設定するために把握すべき「品質に関連する現状データ」は広範にわたることになります。

back