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質問、感想
「日本版6シグマも、すぐに効果がでると考えると失敗すると思うが」
「日本版6シグマ」と従来の「MBO」との間に齟齬はないでしょうか。事例発表では半年間かけていますが、従来の「MBO」と比較すると長過ぎると思います。このように期間が長いのはトレーニングだからですか、それとも、常識的な期間なのでしょうか?
ただ、新しいことを取り入れる場合、その初期段階では、効率が落ちるのが普通です。むしろすぐに効果がでると考えると失敗すると思います。よって、形式的になったり、形骸化したりしないように、本当の6シグマを末端まで全員に理解させて、効果が現れるまで、あせらずに、実施して行く必要があります。

回答
■これからの経営は「確実さ」と「スピード」がキーワードです。「M5型組織風土づくり」や「M5型問題解決ツールの駆使」を問題にする理由もここにあります。問題が複雑で解決が困難であればある程、日本版6シグマ的なオーソドックスな攻め方の方が急がば回れです。ただ、時間がかかるということは決していいことではないので、あまり時間も労力も懸けないで、どんどん成果が出せるプログラムや手法を工夫していく必要があります。
また、一方で、個々のプロジェクトと平行して、部門全体の経営や業務推進の競争力をつけていくために、例えば、製品開発設計コストを従来レベルの半分以下にする目標で、次のような「3つのインフラ課題の整備」を進めています。

3つのインフラ課題
 @商品企画から方式設計、具体設計、試作という一連のプロセスをスピーディかつ確
  実に展開していくための「マネジメント課題チェックリスト」の整備
 A設計エンジニア、チームリーダー、プロジェクトマネージャーに求められるコアコ
  ンピテンシーによる評価体系としての「6シグマEBC」の整備
 Bプロジェクトにおける「SSP,S・SSP」の設定と実施成果の評価体系として
  の「6シグマMBO 」の整備

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