双葉町復興支援
プロジェクト活動状況

今後、双葉町復興支援プロジェクトをどのように運営していくか。
現在のところ、われわれは勝手連的に復興プロジェクト支援の道筋をつくろうとしています。町との具体的なかかわりでは、避難場所を訪れ、住民の皆さんの思いや要望を聞いたり、議員を中心に、町の有志の皆さんとのネットワームづくりを手掛けています。今後、双葉町の復興に関心をもって戴いている皆さんににも広く参加をお願いしていきます。

この取り組みは、事故収束の見通しとともに長期にわたるものになるはずです。取り組む範囲も広いものです。今後重要なのは、この復興支援体制をどのように軌道に乗せていくかです。

住民の皆さんは、福島原発の事故収束に向けての取り組みはどうなっているのか、町の放射能汚染状況はどうなっているのか、一時帰宅と帰還の見通しはどうなっているのか、町、県、国の復興への取り組みはどうなっているのか等について、まとまったわかりやすい情報の開示を望んでいます。

関心の高い事故収束への取り組みについても、保安院と東京電力と政府の発表会見がバラバラで、混乱もまねき、最近では「またか」という程度の受け止め方になってしまっています。経済産業相の記者会見によれば、こうした非難にこたえて、4月25日からは3者合同の会見形式にすることになったとのことで、われわれ支援プロジェクトにとっても期待したいところです。

これまでの報道でまったく見えていないのが、福島第一原発の現場の事故収束への取り組み体制の実態です。政府の取り組み体制もバラバラな印象です。県の取り組みも見えていません。町についても、埼玉の集団避難所を訪れると職員の皆さんが懸命に頑張っている雰囲気は感じられますが、町としての取り組みの道筋と現状について、その全体がわかりやすく住民に伝えられているかどうかは疑問です。

われわれの復興支援プロジェクトについても同じことが心配されます。今後の復興支援プロジェクトの道筋からすると、現在のところ、住民の本質的な思いや要望の全体がもっと把握でき、避難生活の安定化、自立化、町への帰還、復興のための「基本課題」がもっと議論しやすくすることが肝心だと思っています。その上で、いいタイミングで行政の中に組み入れてもらって、住民に開かれた、住民と一体となった復興支援体制がつくれるようにと考えています。


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