町復興の道筋を理解するガイドラインとして
現時点で想定できるマネジメント課題
今後の、双葉町復興のための基本的課題への取り組みを町全体で共有化するために、町議員を中心に、有志の人材の輪を広げ、住民の思いや要望を広く集め、これらの情報をベースに復興構想づくりをしていくというプロセスにこだわっていきます。
次は、私が少し先走って、これまでの住民の皆さんとのやり取りをもとに、町復興に向けての課題を展望してみたものです。現在時点での状況をもとに、双葉町復興のためにマネジメンしなければならない課題の全体をざっと整理してみました。有志の皆さんが町復興支援プロジェクトに、どのように取り組んでいくか、その道筋について理解を深め、これからの一連の作業に確信をもって取り組んでもらうためのガイドラインです。
なお、このサイトを目にして戴いた方には、是非、具体的なアイデアやアドバイスを、次の宛先にお寄せいただきたく、宜しくお願い致します。 jin-inoue@belhyud.comd
事前準備
@全住民の避難先の確認調査を行なう。
A住民の避難生活の安定化、自立化、町復興に対する思いや要望を調査し、データ化
する。
B住民の町復興に向けての本質的な思いや要望を明確にし、その全体像を住民全体
で共有化する。
現時点で、住民の思いや要望から想定される課題
避難生活の安定化
@避難先での病人、老人に対する医療ケアシステムを整備する。
A避難生活での体調管理や精神的ケアのためのリクレーション企画をきめ細かく実施
する。
B学童の避難生活の中での勉強や遊び、暮らしを指導、支援する教育環境を整備する。C避難先での食生活健全化のために、住民参加の給食システムをつくる。
D町全体の住民がひとつになれる集団避難地を確保する。
E町のコミュニティ単位で生活できる用地の確保と仮設住宅の建設を急ぐ。
避難生活の自立化
@住民の集団避難先での求職活動支援体制をつくる。
A全国の避難受入情報をもとに、住民の自主的避難を支援、フォローをする。
B住民の就労希望をもとに、全国の避難受入先の調査と就労重視の自主的避難を支
援、フォローをする。
C住民が新規就労のために必要な技術、技能、知識を習得できる教育訓練支援体制
をつくる。
町への一時帰宅、帰還、損害賠償規準の開示要求
@汚染状況の把握結果をもとに、一次帰宅、帰還が可能と判断する基準の開示を求め
ていく。
A住民の避難から帰還までの間の損害賠償のあり方を明示させ、仮払金の早期支給
を求めていく。
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