基本構想
策定ラウンド

@これまでの「たたき台」をつくるプロセスを整理しておきます。
復興支援プロジェクトは、住民の皆さんが避難生活の安定化、自立化、さらには将来の町の復興に対して、「そのままにしておけない、何とかしてほしい、何とかしたい」と思っている「関心事」を調査することからスタートしました。
そしてこの調査データをもとに、避難住民が当事者として、今後何らかの処置、対応、解決を必要と思っている、住民の皆さんの「思いや要望」の本質をとらまえ、その全体像を一枚の図解に仕上げました。
次は、「図解」の中に表現されている6つ、7つに凝縮された「住民の思いや要望」にどのように段階的に対応していくか、そのプロセスをストーリー化し、復興への取り組みの道筋を確認します。その上で、住民の思いや要望を実現するために、町として、住民として、具体的にどのような取り組み、行動が必要かを自由に幅広く議論し、「具体策」を発想し、データ化しました。
そして、この「具体策」のデータを材料として、住民の皆さんが避難生活の安定化や自立化、町の復興に対して抱いている本質的な思いや要望を実現していくために、町として、住民として取り組まなければならない「基本的課題」をコンセプト化し、その全体を論理的で整然とした、目で見てわかる「図解」に仕上げました。

A住民の意思としての
「町復興に向けての道筋とプロジェクト課題」を設定する。
この「図解」への仕上げをもって、双葉町復興に向けての全体的なステップと将来のあり姿を考える「たたき台」が出来上がったことになります。
この「図解」は、インターネット等を通して、広くたくさんの皆さんに発信したいと思います。識者や県や国やボランティアの皆さんに、この「たたき台」をもとに、避難生活の安定化、自立化、将来の町の復興に向けての具体的な「青写真」を発想してもらいます。
双葉町復興プロジェクトチームは、これらの「青写真」をもとに、さらに議論を積み上げ、原則的に住民の意思としての避難生活の安定化、自立化、町復興のための道筋を明確にし、その実現のための具体的な「プロジェクト課題」を設定します。このプロセスも、まだたたき台づくりの段階ですが、いずれ、町の意思として、議会の決定が必要になる場合もあると思います。
また、この復興計画の信頼性を高めるために、復興計画の全体を構成する個々の「プロジェクト課題」について、その実現に向けて実際的な「実施計画」を準備する必要があります。
ここからは、復興プロジェクトチームは、プロジェクト課題別に再編成します。
個々の具体的な「プロジェクト課題」について、チームとしてアイデアを出し、また広くアイデアをつのり、どんどん補強していきます。予算の裏付けも必要になってきますので、議会への提案が必要になる場合もあります。
この避難生活の安定化、自立化、町復興のための構想の信頼性を裏付ける「実施計画」を作成するプロセスについても、プロジェクト支援チームが責任を持ってフォローします。

 
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