福島県双葉町
復興プロジェクトの立ち上げ

C東京電力の事故収束の工程表発表を受けて
東京電力は4月17日、事故収束への行程表を示し、第一段階で、確実に原子炉を冷却し、放射能性物質の放出を減少に向かわせるのに3カ月程度かかるとしています。第二段階では原子炉を100度未満の安定状態に保つ「冷温停止」にし、放射能性物質の漏出を大幅に抑えるのに3〜6カ月かかるとしています。経済相は、この発表後の記者会見で、原子力避難地域の帰宅判断は、その後になるとしました。
避難住民にとって、避難期間が長期化することははっきりしました。しかし、現在のところ避難解除がいつになるかはまだはっきりしていません。
一日も早く自宅に帰りたいと切望する避難住民にとって、つらい毎日であることに変わりはありません。避難生活の安定化、自立化、さらには町復興に向けて、住民の住民による、住民のための復興プロジェクトを支援しようとしていますが、事故収束、避難解除の見通しがどうなるかはっきりしない現状にあって、実際的な提案についてはナーバスにならざるを得ません。
しかし、一応、発表された工程表を受けて、住民が避難生活の安定化、自立化、さらには町復興の問題を自分たちの問題として主体的に取り組むきっかけができたのではないかと受け止めています。
双葉町の議員をつとめる中学時代の友人のお膳立てで、4月19日、何人かの町の有志の皆さんと、最初の話をする場を持つことができることになっています。復興支援プロジェクトの立ち上げと活動の道筋について、皆さんと慎重にすり合わせを行いたいと思っています。

back