福島第一原発の危機管理

C東京電力の「危機管理会議」の検証が必要

福島第一原発の想定外の津波でポンプ設備や非常用電源がダメージを受け、冷却システムが正常に働かなくなったという点について、次々と「緊急時対策」のお粗末な実態が明らかになってきています。

@ポンプが裸で外に出ていた。
A配管をコンクリートで覆う工事が後手になっていた。
B津波対策の防護壁の見直しが遅れた。
C外部電源の復旧を見越して、緊急停止後原子炉を満水にしておかなかった。
D電源長期喪失の想定がなかった。

これらの実態は、2006年に原発の耐震指針の見直しがあったにもかかわらず、対応が遅れたことが原因になっています。多分、指針の見直しをどう受け止め、どうのように対応するか何回も会議が持たれに違いありません。しかし、的確な手は打たれなかった。
一番もとに戻って、東電内でこの06年の指針見直しに関して、どのような危機管理会議が持たれ、何がどのように議論され、どのような筋道で、どんな結論が出されたのかという視点から、「危機管理会議を検証する」ことが必要ではないだろうか。


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